定額料金で、ビデオが見放題となる動画配信サービスですが、1つの契約(アカウント)で、同時に複数のユーザーが利用できる場合があります。
一人で利用する場合は、なにも気にする必要はありませんが、家族での利用を考えた場合、同時視聴数が多いほど、お得に利用することができます。
家族で使うなら、同じ時間にビデオを見たい場合も多くなりますし、そのために追加契約するのも、もったいないですからね。
この記事では、主な動画配信サービスでの、同時視聴数について比較を行うとともに、注意点をまとめてみました。
同時視聴数とは
1つの契約(アカウント)で、複数の端末で同時刻にビデオを視聴できる数のこと
動画配信サービスの同時視聴数は?
主な動画配信サービスにおいて、1つの契約(アカウント)で同時視聴できる端末数についてまとめたものが以下となります。
動画配信サービス名 | 同時視聴できる端末数 | 備 考 |
Amazon プライムビデオ | 2台 | 実際には3台まで可能 |
Hulu(フールー) | 1台 | (※)実際には2台まで可能 |
U-NEXT(ユーネクスト) | 4台 | 子アカウントの作成が必要 |
dTV(ディーティービー) | 1台 | |
dアニメストア | 1台 | |
FODプレミアム | 1台 | |
DAZN(ダゾーン) | 2台 | |
Netflix(ネットフリックス) | ベーシック1台 スタンダード2台 プレミアム4台 | 契約したコースによって異なる |
(※)Huluの利用規約では、複数の端末での利用は認められていません
Amazonプライムビデオ
「Amazon Prime Video 使用規則」によると、Amazonのビデオ・サブスクリプションでのストリーミング再生は、
とあります。
よって、1つの契約(アカウント)で2台の端末で同時に視聴することができます。
これは、同じタイトルの作品を視聴した場合であり、タイトルの違う作品であれば、3台の端末で同時に視聴することができます。
ただし、【Amazonプライムビデオ】では、複数のユーザー情報を管理できないシステムのため、視聴履歴やウォッチリストは共用となるので注意して下さい。
Hulu
【Hulu】では、2台の端末で同時に利用できることを確認していますが、Huluの利用規約に、「1つの時点において1つのみの同時ストリーミングに限定される」とあるので、同時視聴は規約違反になります。
U-NEXT
【U-NEXT】では、1つの契約(アカウント)で、同時に4台の端末で視聴することができます。
【U-NEXT】では、契約したアカウントを「親アカウント」といい、契約後に「子アカウント」を3つ作成できます。
「親アカウント」だけでは複数の端末で同時視聴することはできません。
同時視聴する場合は、「子アカウント」を作成して、別のアカウントでログインする必要があります。
Netflix
【Netflix】は、契約するプランによって、同時視聴できる端末数が異なります。
スタンダードプランが2台、プレミアムプランが4台の端末で同時に視聴することができます。
1人のユーザーしか利用できないビデオ配信サービス
以下の動画配信サービスでは、1つの契約(アカウント)で1人のユーザーしか利用できません。
- Hulu
- dTV
- dアニメストア
- FODプレミアム
- Netflix(ベーシックプラン)
複数のユーザー情報を管理できる動画配信サービスは?
1つの契約で複数の人が利用する場合、視聴履歴やお気に入りリストも別々に管理できないと不便ですよね。
たとえ家族であっても、視聴履歴などは知られたくはないものです。
動画配信サービスの中には、1つの契約(アカウント)で複数のユーザー情報を管理できるものがありますので、主なビデオ配信サービスでの状況をまとめてみました。
動画配信サービス名 | ユーザー情報の登録数 | |
Amazon プライムビデオ | 1人 | 視聴履歴やウォッチリストは共用となる |
Hulu(フールー) | 6人 | オーナープロフィール1+プロフィール5 |
U-NEXT(ユーネクスト) | 4人 | 親アカウント1+子アカウント3 |
dTV(ディーティービー) | 1人 | 複数で利用できない |
dアニメストア | 1人 | 複数で利用できない |
FODプレミアム | 1人 | 複数で利用できない |
DAZN(ダゾーン) | 1人 | - |
Netflix(ネットフリックス) | 5人 | プロフィールを最大5つまで設定できる |
【Hulu】は、複数の端末での視聴はできませんが、ユーザー情報については「プロフィール」を5人分作成することができます。
視聴履歴やマイリスト(お気に入りの作品)をユーザー別に管理できるので、同時に視聴することはできませんが、時間をずらしての家族利用は可能です。
ダウンロード再生との併用について
スマートフォンやタブレットでは、ビデオをダウンロードしてオフラインで視聴することができる「ダウンロード再生機能」があります。
同時視聴ができない動画配信サービスでも、この「ダウンロード再生機能」を利用すれば、同時に複数で利用することができます。
見たい作品を、スマートフォンやタブレットにあらかじめダウンロードしておきます。
ダウンロードした作品を視聴している時に、テレビなど別の端末でストリーミング再生ができれば、2台の端末で同時視聴していることになります。
以下は、ビデオ再生(ストリーミング再生)とダウンロード再生が同時にできるのかをまとめたものです。
この中で、【dTV】はダウンロードしたビデオを再生するときに、会員登録の状態やライセンスをネットに接続して確認するシステムのため、ダウンロード再生を含めても同時視聴することができません。
動画配信サービス名 | ダウンロード再生時の同時視聴 |
Amazon プライムビデオ | できる |
Hulu(フールー) | できる |
U-NEXT(ユーネクスト) | できる |
dTV(ディーティービー) | できない |
dアニメストア | できる |
FODプレミアム | ダウンロード再生機能なし |
DAZN(ダゾーン) | ダウンロード視聴機能の対応を検討中 |
Netflix(ネットフリックス) | できる |
まとめ
以上、主な動画配信サービスでの、同時視聴数について比較を行うとともに、注意点をまとめてみました。
動画配信サービスの同時視聴数まとめ |
|
主な動画配信サービスの中で、複数の端末で同時視聴ができる、家族での利用に適しているのは、【U-NEXT】になります。
【U-NEXT】は、月額1990円(税抜)とビデオ配信サービスの中では高めの料金設定ですが、複数での家族利用をする場合は、コストパフォーマンスが良くなります。