オリコン顧客満足度ランキングで、定額制動画配信のランキング(2018年度版)が公表されました。
調査対象は19サービスで、実際の利用者4,758人に調査した結果をもとに、ランキング化されています。
実際にアンケートをとったデータですから、客観性もあり、動画配信サービスの特徴がわかりやすい、貴重なデータだと思います。
この記事では、ランキング上位となった動画配信サービスについて、管理人の個人的意見を交えながら、その特徴についてまとめてみました。
どの動画配信サービスを利用するか迷っている方は、参考にしてみて下さい。
顧客満足度調査の条件
調査の条件
定額制動画配信サービスを行っている事業者のサービス等を評価して、ランキング化しています。
以下にある6つの評価項目についてアンケートを行い、それらを合計して顧客満足度の評価としています。
評価項目
- 手続き方法
- 会員向けサービスについて
- サイト/アプリの使い勝手は?
- 動画再生
- 配信ジャンル
- コストパフォーマンス
調査対象となったサービス
調査の対象となったサービスは、以下の19サービスです。
Amazon プライムビデオ/auビデオパス/FODプレミアム/DAZN/TSUTAYA TV
dTV/dアニメストア/NETFLIX/Paravi/Hulu/U-NEXT/VideoMarket/Rakuten TV
AbemaTV、Abemaビデオ/プレミアムGYAO!/DMM 見放題chライト/360Channel
バンダイチャンネル/大阪チャンネル
顧客満足度の調査結果(2018年度版)について
顧客満足度の総合評価結果
6つの評価項目について、総合的にまとめた結果は、以下のようになりました。
実際のアンケート結果にもとづくランキングですから、以下の6つが代表的なビデオ配信サービスと言えるでしょう。
顧客満足度ランキング
1位:Netflix(71.56点)
2位:Amazonプライムビデオ(70.87点)
3位:Hulu(69.11点)
4位:ビデオパス(68.79点)
5位:dTV(68.33点)
6位:U-NEXT(67.52点)
各評価項目の個別結果
6つの評価項目について、動画配信サービスの個別順位をまとめてみました。
結果としては、【Netflix】と【Amazonプライムビデオ】が1、2位を独占する形になりました。
次項にて、各評価項目について、個人的な感想を交えてまとめてみました。
⇒ オリコン 定額制動画配信 コストパフォーマンスのランキング・比較
評価項目 | Netflix | Amazon | Hulu | ビデオパス | dTV | U-NEXT |
手続き | 1位 | 2位 | 3位 | 5位 | 4位 | 6位 |
会員向けサービス | 2位 | 1位 | 4位 | 3位 | 5位 | 6位 |
サイト/アプリ | 1位 | 2位 | 4位 | 3位 | 5位 | 6位 |
動画再生 | 1位 | 2位 | 4位 | 3位 | 5位 | 6位 |
配信ジャンル | 1位 | 2位 | 4位 | 5位 | 6位 | 3位 |
コストパフォーマンス | 1位 | 2位 | 4位 | 5位 | 3位 | 6位 |
顧客満足度の各評価項目について
評価項目①:手続き
「手続き」については、登録や解約が簡単に行えるのかという点について評価を行っているものと考えられます。
一応、順位はついていますが、こちらに上がっている6つのサービスは、どれも簡単に登録や解約を行うことができます。
例えば、支払い方法に関しては、一番多くの選択肢があるのが【Hulu】です。
【dTV】は、ドコモの携帯ユーザーであれば、”dアカウント”で簡単に登録することができます。
ですから、「手続き」に関しては、どのサービスを選んでも大差はないものと考えます。
ただ、各公式サイトにある手続きやビデオ視聴に関するマニュアル的な《ヘルプセンター》については、使い易いものと、そうでないものがありますので、このあたりが順位に影響している可能性はあります。
会員向けサービス
「会員向けサービス」の項目については、サービスに登録したときに、付帯するサービスの多さによる評価だと思います。
【Amazonプライムビデオ】では、ビデオの見放題以外にも多くのサービスが利用できるので、この項目で1位というのは当然の結果でしょう。
【ビデオパス】では、見放題会員になると毎月もらえるビデオコイン(550円相当分)でレンタル作品が追加料金なしで楽しめます。
また、【U-NEXT】でも、会員になると70誌以上の雑誌が読み放題となるサービスが利用できたりします。
でも、この「会員向けサービス」で2位となっている【Netflix】については、ビデオ見放題のほかには、特別な付帯サービスはありません。
では、どういった点が評価されたのか?
これは管理人の推定になりますが、【Netflix】では、他のサービスでは視聴できないオリジナル作品が多数あるという点が評価ポイントになったのではと考えます。
ビデオ視聴がメインとして契約した人にとって、他では見れない作品があるという点が、一番のサービスだと思うんですよね。
サイト/アプリ
「サイト/アプリ」の項目は、サイトやアプリの使い易さや利便性を評価したものと考えます。
利便性では、《ダウンロード再生》や《同時視聴数》といった機能面の充実があげられるので、この2点について比較したのが以下になります。
《ダウンロード再生》や《同時視聴数》だけの比較では、Netflixアプリの使い勝手が良いというのがわかります。
パソコンでもダウンロード再生ができるのは、【Netflix】だけです。
ダウンロード数に制限のない【dTV】や、1アカウントで4台まで同時利用できる【U-next】は、もっと順位が上でも良いと、個人的には思います。
サービス名 | ダウンロード再生 | 同時視聴数 |
Netflix | 100本までダウンロード可能 (Netflixアプリで、スマホやタブレットに加え、Windows10搭載のパソコンでも利用できる) | ベーシック1 スタンダード2 プレミアム4 |
Amazonプライムビデオ | 25本までダウンロード可能 (Amazonプライムビデオアプリで、スマホやタブレットのみ可能) | 3 |
Hulu | 25本までダウンロード可能 (Huluアプリで、スマホやタブレットのみ可能) | 2(※) |
ビデオパス | 5本までダウンロード可能 (ビデオパスアプリで、スマホやタブレットのみ可能) | 1 |
dTV | 制限なし (dTVアプリで、スマホやタブレットのみ可能) | 1 |
U-NEXT | 25本までダウンロード可能 (U-NEXTアプリで、スマホやタブレットのみ可能) | 4 |
(※)【Hulu】の利用規約では、同時視聴数は1台と規定されている
同時視聴数について
同時視聴数とは、一つのアカウントで、同時にいくつの機器(デバイス)で視聴できるのかを示すものです。
例えば、同時視聴数が2の場合、購入した一つのアカウントで、お父さんはパソコン、子供はテレビで同時刻に視聴することができます。
同時に視聴できるデバイスが多いと、1つの契約アカウントで家族が同時にビデオを楽しむことができるので、結果的にコストパフォーマンスが高いと言えます。
ダウンロード機能について
ビデオのダウンロード機能を使うには、各ビデオ配信サービスの専用アプリが必要です。
ダウンロード機能が利用できるのは、基本的にスマートフォン又はタブレットだけになります。
外出先で利用する場合、データ通信料を抑えるため、各ビデオ配信サービス専用アプリのダウンロード再生機能を利用をしましょう。
自宅にWi-Fiがある場合は、あらかじめ端末にダウンロードしておくと、データ通信量の節約ができます。
動画再生
「動画再生」とは、ビデオ配信サービスのメインとなる「配信されるビデオ」の量と質の評価だと考えます。
単純に配信作品数を比較すると、以下のようになります。
この項目でも、【Netflix】が1位という評価です。
【Netflix】で配信されている作品数はとても少ないですが、他のサービスでは見れないオリジナル作品が多数ありますので、”視聴できるビデオの質”で高い評価を得ているものと考えます。
単純な作品数では【U-NEXT】が圧倒的で、作品を検索すれば、大体見つけることができます。
順位 | サービス名 | 作品数 | 備 考 |
1 | U-NEXT | 14万本以上 | レンタル作品あり |
2 | dTV | 約12万本 | うち約7.5万本はカラオケビデオ。レンタル作品あり |
3 | Hulu | 約5万本 | 見放題作品のみ |
4 | Amazon プライムビデオ | 約3万本 | レンタル作品あり |
5 | auビデオパス | 約1万本 | レンタル作品あり |
6 | Netflix | 約7000本 | 見放題作品のみ |
(※)2019年10月時点
配信ジャンル
「配信ジャンル」についての評価ですが、作品のジャンル自体は、上記6つのサービスで大きな違いはありません。
ここでも1位と評価された【Netflix】ですが、その要因として、作品に多くの情報でタグ付けされていることがあげられます。
例えば、アクション・アドベンチャーでも、=海外アクション・アドベンチャー、アジア系アクション映画、クラシックアクション・アドベンチャー、アクションコメディ、軍隊アクション・アドベンチャー、スパイアクション・アドベンチャー、犯罪アクション・アドベンチャー=といった具合に、細かく分類されています。
ここまで細かく分類されていると、見たいジャンルの作品を探すのがとても簡単になりますよね。
同じく、【Amazon プライムビデオ】と【U-NEXT】もジャンル分類が細かいので、作品検索がやりやすいです。
コストパフォーマンス
最後に「コストパフォーマンス」の評価です。
これは、月額料金分は十分に楽しめたかという評価だと思います。
各ビデオ配信サービスの月額料金をまとめてみました。
「コストパフォーマンス」でも1位となった【Netflix】ですが、月額料金では高い部類になります。
ただ、他のサービスでは見れないオリジナル作品が多数あるので、これだけの料金を払っても見る価値があるという評価をされているものと考えます。
月額料金が単純に安い、【Amazon プライムビデオ】と【dTV】が上位になっています。
順位 | 月額料金(税込) | ポイント | サービス名 |
1 | 500円 | なし | Amazon プライムビデオ |
2 | 550円 | なし | dTV |
3 | 618円 | 550コイン付 | auビデオパス |
4 | 1026円 | なし | Hulu |
5 | 880円/1320円/1980円(※) | なし | Netflix |
6 | 2189円 | 1200P付 | U-NEXT |
(※)【Netflix】は、選んだコースによって料金が異なります
管理人が動画配信サービスのコストパフォーマンスを独自に評価した記事がありますので、興味のある方はご一読下さい。
「最もコストパフォーマンスが良い動画配信サービス(VOD)はどれなのか?」この質問に答えるのは、とても難しいです。なぜなら、動画配信サービスに何を求めるのか?は、人それぞれで異なるからです。例えば、「暇つぶしが目的だから、とにかく[…]
まとめ
以上、ランキング上位となった動画配信サービスについて、管理人の個人的意見を交えながら、その特徴についてまとめてみました。
顧客満足度の高い動画配信サービスまとめ |
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各項目で高い評価を受けている【Netfrix】ですが、配信作品数が少ない上に、日本国内作品のコンテンツが弱いです。
また、加入してみないと、どんな作品が配信されているのか、公式サイトから直接確認することができないので、管理人も敬遠していました。
ただ、実際に利用した人のアンケート結果がとても良いので、海外ドラマや洋画、Netfrixオリジナル作品を中心に見る人には、素晴らしいサービスだと思います。
いずれにせよ、ラインクインした6つの動画配信サービスは、優良なものばかりですから、どのビデオ配信サービスを利用するか迷っている方は、参考にしてみて下さい。