「最もコストパフォーマンスが良い動画配信サービス(VOD)はどれなのか?」
この質問に答えるのは、とても難しいです。
なぜなら、動画配信サービスに何を求めるのか?は、人それぞれで異なるからです。
例えば、
「暇つぶしが目的だから、とにかく値段を安くしたい」
「家族みんなで楽しみたいので、複数で利用できるサービスが良い」
「利用料金が少々高くても、新作ビデオか見たい」
「特定のジャンルだけ見たい、テレビでは見れないオリジナル作品が見たい」
など、評価ポイントはいくつもあります。
この記事では、メジャーな動画配信サービスについて、様々な角度から比較することにより、独自の評価を行ってみました。
最もコストパフォーマンスの高い動画配信サービスはどれなのか?
興味のある方は、ご一読下さい。
月額料金の比較
まずは月額料金について、メジャーな動画配信サービスをランキング化してみました。
月額料金は安いに越したことはありませんので、重要なポイントだと思います。
順位 | 月額料金(税込) | ポイント | サービス名 | ジャンル |
1 | 440円 | なし | dアニメストア | アニメ専門 |
2 | 500円 | なし | Amazon プライムビデオ | オールジャンル |
3 | 550円 | なし | dTV | オールジャンル |
4 | 618円 | 550コイン付 | auビデオパス | オールジャンル |
5 | 977円 | 1200P付 | FODプレミアム | オールジャンル |
6 | 1026円 | なし | Hulu | オールジャンル |
7 | 880円/1320円/1980円 | なし | Netflix | オールジャンル |
8 | 1925円 | なし | DAZN | スポーツ専門 |
9 | 2189円 | 1200P付 | U-NEXT | オールジャンル |
解説
- 月額料金が最も安いのは【dアニメストア】。アニメ専門の動画配信サービスです。
- オールジャンルタイプで最も低価格なのは、【Amazon プライムビデオ】。
- 【Netflix】は、ビデオ画質と同時視聴できるデバイス数により3つの料金コースがあります。
- 【auビデオパス】は、レンタル作品の視聴に使える《ビデオコイン》が、毎月550コインもらえます。
- 【FODプレミアム】は、レンタル作品や電子書籍の購入に使える《ポイント》が、毎月8日、18日、28日に各400ポイントもらえます。
- 【U-NEXT】は、レンタル作品や電子書籍の購入に使える《U-NEXTポイント》が、毎月1200ポイントもらえます。
視聴できる作品数の比較
動画配信サービスのビデオ作品には、見放題作品とレンタル作品に分けられている場合があります。
見放題作品~月額料金を払えば、無制限に視聴できる作品
レンタル作品~視聴するには、月額料金とは別に追加料金が必要な作品
最も視聴できる作品数が多いサービスは、【U-NEXT】で14万本以上の作品が視聴できます。その内訳は、見放題作品数が約9万本、レンタル作品が約5万本となっています。
【dTV】は、ビデオ作品数が12万本ですが、そのうち約7.5万本はカラオケビデオが占めています。(ちょっと多すぎ)
残り約4.5万本が映画やドラマなどの映像作品ですが、その中にはレンタル作品も含まれているので、【dTV】が特別に作品数が多いという訳ではありません。
【Hulu】と【Netflix】には、レンタル作品がありません。月額料金だけで、掲載しているすべての作品が見放題です。
順位 | サービス名 | 作品数 | 備 考 |
1 | U-NEXT | 14万本以上 | レンタル作品あり |
2 | dTV | 約12万本 | うち約7.5万本はカラオケビデオ。レンタル作品あり |
3 | Hulu | 約5万本 | 見放題作品のみ |
4 | FODプレミアム | 4万本以上 | レンタル作品あり |
5 | Amazon プライムビデオ | 約3万本 | レンタル作品あり |
6 | DAZN | 1万本以上 | 年間1万試合以上が見放題 |
7 | auビデオパス | 約1万本 | レンタル作品あり |
8 | Netflix | 約7000本 | 見放題作品のみ |
9 | dアニメストア | 2900本以上 | レンタル作品あり |
(作品数は、2019年10月1日時点のもの)
同時視聴できるデバイス数の比較
同時視聴数とは、一つのアカウントで、同時にいくつの機器(デバイス)で視聴できるのかを示すものです。
例えば、同時視聴数が2の場合、購入した一つのアカウントで、お父さんはパソコン、子供はテレビで同時刻に視聴することができます。
同時に視聴できるデバイスが多いと、1つの契約アカウントで家族が同時にビデオを楽しむことができるので、結果的にコストパフォーマンスが高いと言えます。
同時視聴数が最も多いサービスは【U-NEXT】で、同時に4台のデバイスで視聴可能です。
次点は、【Amazon プライムビデオ】の3台となっています。
【Netflix】は、選択するプランによって同時視聴数が異なります。ベーシックプランは同時視聴ができず、スタンダードプランは2台、プレミアムプランは4台となります。
【Hulu】と【DAZN】は、2台の機器で同時視聴できます。
ただし、Huluの利用規約に、「1つの時点において1つのみの同時ストリーミングに限定される」とあるので、同時視聴は規約違反になります。
上記以外の動画配信サービスでは、同時視聴することができない仕様となっています。
順位 | サービス名 | 同時視聴数 | 備 考 |
1 | U-NEXT | 4 | - |
2 | Amazon プライムビデオ | 3 | - |
3 | Netflix | 2 | 2台はスタンダードの場合。ベーシックは1台、プレミアムは4台 |
DAZN | 2 | - | |
4 | Hulu | 2 | 但し、利用規約上の同時視聴数は1台 |
5 | FODプレミアム | 1 | - |
auビデオパス | 1 | - | |
dTV | 1 | - | |
dアニメストア | 1 | - |
無料お試し期間と付属サービスの比較
最後に、無料お試し期間と付属サービスについてまとめてみました。
サービス名 | 無料お試し体験 | 付属サービスまたは特記事項 | お得度 |
dアニメストア | 31日 | アニメ作品数は、日本最大 | - |
Amazon プライムビデオ | 30日 | プライム会員サービス(お急ぎ便無料、Amazonが指定する音楽聞き放題、電子書籍読み放題ほか) | ★★★ |
dTV | 31日 | なし | - |
auビデオパス | 30日 | 映画館チケットの割引あり | ★ |
FODプレミアム | 31日(※) | 約100誌の雑誌(電子版)が読み放題 | ★★ |
Hulu | 14日 | なし | - |
Netflix | 30日 | なし | - |
DAZN | 31日 | スポーツ専門、ライブ配信あり | - |
U-NEXT | 31日 | 約70誌の雑誌(電子版)が読み放題。アダルトビデオの視聴ができる | ★★ |
Amazon プライムビデオ
【Amazon プライムビデオ】は、プライム会員の特典サービスのうちの一つです。
ビデオ見放題の他にも、買い物時の配送オプション無料、プライムミュージックでの音楽聞き放題、プライムリーディングでの本や雑誌の読み放題などのサービスが利用できます。
Amazonで買い物をすると、「お急ぎ便を無料で利用できる」というAmazonプライム会員になることを勧められますよね。この「プライム会員」ですが、配送サービスが無料となる以外にも、【Amazonプライムビデオ】を含む、多くのサービスを[…]
auビデオパス
見放題会員になると、毎月もらえるビデオコイン(550円相当分)でレンタル作品を視聴することができます。
レンタル作品は、主に新作映画やドラマが中心で、映画の場合、レンタル料金は1本500円が主流ですから、毎月1本の新作映画が視聴できることになります。
また、見放題会員には映画館のチケットが割引となる「auマンデイ(最大700円OFF)」と「(最大400円OFF)」が利用できます。
サービス | 対象の劇場 | 割引 |
auマンデイ | TOHOシネマズ映画館 | 月曜のみ、一般1800円が1100円に割引 |
auシネマ割 | ユナイテッド・シネマ、シネプレックス映画館 | 毎日、一般1800円が1400円に割引 |
FODプレミアム
【FODプレミアム】は、(※)Amazonアカウントで登録すれば、14日間無料となります。
会員になると、毎月1200ポイントがもらえます。ポイントはレンタル作品の視聴や電子書籍(マンガ、小説など)の購入に利用できます。
追加サービスとして、約100誌の雑誌(電子版)が読み放題となります。
U-NEXT
【U-NEXT】に加入すると、毎月1200ポイントがもらえます。ポイントはレンタル作品の視聴や電子書籍(マンガ、小説など)の購入に利用できます。
また、追加サービスとして約70誌の雑誌(電子版)が読み放題になります。
アダルトビデオの視聴
旧作が中心となりますが、アダルトビデオが見放題となる動画配信サービスは、【U-NEXT】だけです。
月額料金の他に、別料金が必要となりますが、レンタル作品として新作アダルトビデオも配信されています。
コストパフォーマンスの高い動画配信サービスまとめ
以上、メジャーな動画配信サービスを様々な角度から比較することにより、各サービスのコストパフォーマンスを評価してみました。
各項目は5点満点で評価しています。なお、経済性は同時視聴数が多いほど高い評価となります。
総合評価
ランク | サービス名 | 料金 | 作品数 | 複数利用 | 付属サービス |
![]() | Amazon プライムビデオ | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ |
![]() | U-NEXT | ▲ | ◎ | ◎ | 〇 |
![]() | FODプレミアム | 〇 | 〇 | × | 〇 |
4 | Hulu | 〇 | 〇 | ▲ | × |
5 | dTV | ◎ | ○ | × | × |
6 | auビデオパス | ○ | ▲ | × | ○ |
7 | Netflix(スタンダード) | 〇 | ▲ | 〇 | × |
8 | dアニメストア | ◎ | ▲ | × | × |
9 | DAZN | ▲ | ▲ | 〇 | × |
以上の結果から、コストパフォーマンスの優れた動画配信サービスは、以下のようになりました。
最もコストパフォーマンスが高い動画配信サービスは、【Amazon プライムビデオ】。
何と言っても、ビデオ見放題以外にもプライム会員特典が多数あるのが、一番の評価ポイントになりますね。
2番目は、【U-NEXT】です。
【U-NEXT】は、月額料金が一番高いですが、毎月ポイントが付与されることに加え、作品数の多さや雑誌の読み放題もできる付属サービスがプラスポイントになりました。